書籍・雑誌

国とつくるという仕事(西水美恵子著)

著者は西水美恵子さんという世界銀行の副総裁を務めた方

アメリカの大学で教鞭をとっていた著者が、エジプトでのナディアという少女の出会い(最期)により貧困と闘うために世界銀行に身を置くことを決意する

その闘いの中で各国の現場を回り、そこでリーダー達との出会いを綴ったのがこの本

この本を読むまで、世界銀行って言葉は知っているがそこで何が行われているのかと全く知らなかった。

銀行と名がつく以上、寄付ではなく融資だからきちんと返してもらわないといけないわけで、そのためには業務の進行管理をしっかり行うことが必要、そのためには現場の声を拾うことが大切と、著者自ら積極的に現場に赴くのである。

とにかく現場を回ったんだなぁってのがよくわかる。

いろんな話がいっぱいあるんだけど、印象に残った話と感想を

GNH(国民総幸福量)で知られるブータン、その前国王が譲位する話は権力者の引き際の大切さを教えてくれる

権不十年といって3選目に出馬しなかった、当時の熊本県知事細川護煕氏然り、しかし、引き際がいいだけではダメで同時に後進の育成も怠ってはいけない

潔く去ることと途中で放り投げるのは全然違うのだから・・・

カリスマと呼ばれるリーダーほど、後進の育成引き際ときちんとしておかないと、その人が去った後の組織はぐちゃぐちゃになる可能性が高い

扇の要のようにそこ1点だけ、皆がそのカリスマの方だけを見てしまい、その要がtとれちゃうとてんでバラバラになってしまうようなモンかな

でも、そんなブータンでも難民がいたり、内戦があったり

この本の内容は知らないことだらけ、やはり、無知は罪

ブータンでの内戦の話で、著者の言葉ではないのだが、印象に残った言葉

戦略」と書いて「たたかいをはぶく」とよむ、戦略とはいかに戦うのではなく、いかに戦わないかとううこと」

あとで辞書をみた、同じことは書いてなかったが「戦術より広義」と書いてあった。

確かに戦略があって戦術、すなわち戦う術なのかと一人で納得

現場が一番と、精力的に出向く著者のパワーに感服

我が国に目を向けると、高度成長により貧困が解消したはずなのに・・・

この国をきちんと導く人(リーダー)は誰なのか、でも、導かれっぱなしじゃだめ、リーダーの必死さにこたえるべく、ついて行く人々も必死でなければならないのだと思う

他にもいろんな国のこと、いろんな人たちのことが書いてある。是非読んでいただきたいです。

もちろん本棚に追加★★★★★

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林業へようこそ

神去なあなあ日常(三浦しをん著)を読みました

横浜で生まれ育った主人公は、高校卒業後だまし討ちのように三重県の神去村というところへ送り込まれ林業に従事すること・・・

さまざまな出来事にカルチャーショックを受けながらも状況に反抗する気概が足りないゆえに村の生活や林業という仕事に少しずつ馴染んでいくさまを主人公自らが面白可笑しくも時には真面目に記録した1年間の物語

肩肘張ることなく、ちょっとゆる~く話が進む感じがなんともいえない感じなんだけど、時には真面目な話もちゃんと入っている

木を植えれば環境保護や、ちゅうのは都会の人の考えや

人間の都合で木を植えまくって、それで安心したらあかんのや。やっぱり大切なのはサイクルやな。手入れもせんで放置するのは『自然』やない。うまくサイクルするよう手を貸して、いい状態の森を維持してこそ、『自然』が保たれるんや

という巌さんの言葉は、グリムスで苗木を育てて環境にいいことしているつもりの私の頭をガツーンとやられた気分

林業とはとても奥が深い仕事だなぁ

神様の領域にお邪魔していると言う感覚、非科学的に思えても理にかなっていたりと、自然と共存するということはそういうことなんだろう

働くきっかけっては何でもいいのかな、最初から高い志を持ってその仕事につかなくても少しずつ理解を深めていきやりがいを感じていくのもアリなんだなって思いました。

それにしても三浦しをんって人の小説は初めて読んだけど、私好みの文章で笑わせどころなんかぴったりで結構気に入りました。

なかなか面白い作品、本棚にも追加★★★★★

1246963558_09212_2 ちなみに今日のgremz七夕バージョンで~す。

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「怠けていい」といふ意味に非ず

「それでもやっぱりがんばらない(鎌田實著)」を読みました。

がんのターミナルケアだったり老人介護だったりととてもヘヴィな現場ばかりだけど

今回もheart04心温まるお話heart04でいっぱい

でも、「がんばらない」とは「怠けていい」という意味じゃないと書いてある

「がんばっている」人がこれ以上頑張って壊れないようにするための言葉なんだなぁ

印象的だったのは「家族の力」の章

家族って必要以上に甘えたり、厳しくなりがち

家族と一緒に仕事するようになって一番感じていること

もっと優しくなれたらいいなと思うけど

まだまだ人間的な修行が足りないようです。

本棚に追加★★★★

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人間とは弱き生き物である

リストラなしの「年輪経営」(塚越寛著)を読みました。

著者は伊那食品工業といって寒天を作っている会社の会長さん、その経営手法なんかが最近テレビでよく紹介されているのを見る。

昔はこんな企業が当たり前のように存在していたはずなのに、珍しい企業として紹介される今の世の中がちょっと異常なのかもしれない。

書いてあることは至極まっとうなことばかり、

でも、それがなかなか実行できないところに人間の弱さがあるわけで・・・

ちょっぴり、耳の痛い話もありました。

ウチの会社も細~い幹ながら100年以上の年輪を重ねてきたんだけど、これからも身の丈にあった成長をしていきたいと思うのでありました。

とりあえずは・・・

整理整頓からかな???

妹曰く「お姉ちゃんの整理整頓下手はビョーキ」らしい

掃除が嫌いなんじゃなく、自分では「マメ」じゃないだけなんだと言い訳してます。

それがいけないんだってthunder

え~え~、わかってますよsweat01

本棚に追加★★★★

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勝負(升田幸三著)

以前、上手と名人ってタイトルで日記を書いたけど、読んでみたくて中古品をゲット

あとがきをそのまま引用する

人生は将棋に似ている。
どちらも「読み」の深い人が勝機をつかむ
「駒づかい」のうまいひとほど、機縁を活かして大成する。
「着眼大局、着手小局」もまた両者に共通する心理であろう。
私は将棋の世界に生きてきた人間だから、何を考えるにしても、すぐ将棋と結びつけて考える。人生を将棋が似ているというのも、そういう角度からものを見ることが習性となっているからであろう。いわば将棋的思考法と名づけたらいいかも知れない。
この本は、そうした発想からみた「勝負と人生」である・・・

将棋が殆どわからない私でも十分に読める内容、将棋をする人であればもっと楽しめるのではないかと思うけど

昭和45年に書かれたモノなんだけど、現代にも十分通用する内容

やっぱり、その「道」を極めた人の言葉(文章)には重みがあります。

ココロに刻んで日々生きて参る所存でございます。

もちろん本棚に追加★★★★

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ミッキーマウスの憂鬱(松岡圭祐著)

夢と希望に溢れ、東京ディスニーランドで働く(といってもアルバイト)ことになった青年が主人公

夢があるのはオンステージ、バックステージにあるのは現実だけ」の職場になかなかなじめない

ちょっと勘違い気味で前向きな性格ゆえにあるトラブルに巻き込まれることになるtyphoontyphoontyphoon

それから先は読んでのお楽しみ・・・

作者者はゴローちゃん主演のドラマ「催眠」の原作者、といっても原作は読んでないけど

ドラマのイメージから薄気味悪い小説を書く人かなって思っていたけど、全然違いました。

本棚にも追加★★★★

でもさぁ、東京ディズニーランドって1回しか行ったことがない私、それも20年以上前

だって、さすがにここは独りじゃ行けないじゃんshockshockshock

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村医(永井隆著)

図書館へ行った時に、何の気なしに本棚を眺めていたら目に入ってきた本です。

永井隆」ってのが気になったのかな???
↑↑↑↑
ウィキペディアのリンク貼ってますのでご存じない方はどうぞ

「この子を残して」とか「長崎の鐘」は有名だけど・・・

内容は著者の両親がモデル、

新婚間もなく僻地で村医として招かれ、開業することになったんだけど、そこは作品の文章を借りるなら「文化が低く、ほとんど野蛮といっていいくらい」の村

またまた文章を借りるけど

野蛮な村へ入った文化人たる村医のとる道は三つ

一、野蛮と妥協する

二、一人超然と文化を守る

三、野蛮に打ち勝って文化をひろめる

主人公はあえて三番目の道を選んだばかりに周囲の抵抗にあうことになる。貧しい患者ばかりで治療代を払える人の方が少なく、薬問屋への支払いに四苦八苦する日々

そんなとき、町で開業する先輩の誘いに心が動くが・・・

最後は、「この村には人が住んでいる。人が住んでいるところには医者がおらねばならぬ。いつでも、どこでも・・・

と村に残ることになる。

読み進めると、「あぁ、やっぱりこの作者はクリスチャンだな」と思わせる文章がところどころにありました。

今も昔も、こんなに「志の高い」医師ばかりではないが、このようなお医者さんは大切にしないといけないと思う。しかしながら、いつまでもその志に甘えてばかりでもいけないんじゃないかな?

なんてことを読み終わって考えたりするのでした。

本棚に追加★★★★

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家守綺譚(梨木香歩著)

死んだ友人の実家に住むことになった主人公の綿貫が遭遇する不気味といふか不思議極まりない体験を描いていた物語

物語の中で時々登場する「土耳古に留学している村田」というのが村田エフェンディ滞土録の主人公である村田のことで、彼が土耳古から日本へ帰国した際、世話になった家というのがこの綿貫が住んでいるこの家という次第

不気味な内容ではあるけど、とても淡々と描かれているせいかファンタジー色が強い感じ

村田エフェンディ滞土録とセットで読むことをオススメします。

本棚に追加★★★★

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がんばらない×いいんだよ=?

だいじょうぶです

がんばらない」の鎌田實さん と「いいんだよ」の夜回り先生こと水谷修さん往復書簡です。

熱くて暖かくてウェットな内容です。

もちろん本棚に追加★★★★★

オススメの1冊です。

鎌田先生の講演を一度聴いてみたいです。

ちょっと、工作中だけどwink

水谷先生とはこれまで2回もご一緒する機会に恵まれている私

Yomawarisensei2

これは4年前柳川JCの例会の時の写真

もう一度、柳川にお呼びしたいと思っております。こっちはまだ孵卵器の中

とっても有名なお二人なのでいろんな著作もあるけど、直近のお考えを知ることが出来るのでこちらのサイトもどうぞ

水谷さんのエッセイです。
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yomawari/index.html

鎌田さんのblogです。
http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/

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どっちを選ぶ???

野心ある冷たい男 or 野心はないけど優しい男

な~んてことを「黒衣の宰相(火坂雅志著)」を読み終えて考えてしましました。
久しぶりに書籍ネタです。

著者は今年の大河ドラマ「天地人」の原作者

主人公は徳川家康に重用された僧侶、金地院崇伝

豊臣家滅亡を画策し、方広寺梵鐘の「国家安康君臣豊楽」にいちゃもんをつけて大阪夏の陣のきっかけを作ったりと、悪僧として語れられることの多い、主人公のイメージを覆すべく書かれた小説

武家諸法度や禁中並公家諸法度などを起草しパクスローマナならぬパクストクガワーナ(徳川270年の平和)の基礎を築きあげた崇伝が目指したものは・・・

いくさなき法治国家

そのためには修羅の道を歩むことを厭わないと覚悟を決めた男の生涯が描かれております。

文庫本750頁(ブックカバーをかけられない厚さshock)は読み応え十分でございました。

もちろん本棚にも登録★★★★★

野心に溢れ、なかなかの策士でもある主人公はとても魅力的heart04

ということで、タイトルの質問に答えるなら・・・私は前者を選びたい

なんてこと言いながらも、軟弱なヤサ男も結構好きな私heart04

最近はこの俳優さんがお好みでございます。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://blog.livedoor.jp/takashika/

でも、この小説を映像化するならと考えたとき、この俳優さんのイメージで無いことは「高鹿」じゃなかった「確か」です。

話がどんどんずれてしまったみたいです。ご容赦あれ

40過ぎてこんなことちゃらちゃら言っているからいつまでも独り身なんだろうなぁ・・・

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薬と毒の世界史(船山信次著)

薬剤師だったら知っているって内容が殆どだったけど・・・

fuji富士山fujiって名前は竹取物語が由来だって説があることをこの本で知りました。

」と「」は紙一重と言うことを知っていただければと言うことで

一応本棚には追加★★★

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村田エフェンディ滞土録(梨木香歩著)

私がトルコに旅行してみたいと思っているからなのか、タイトルに惹かれて買ったのが1年前、しかし、読み進まなくて途中で読むのを止めてしまったんだけど、先日、ひょんなことから、もう一度読んでみようと最初から読み直した次第、これが今度はするするするっと読めました。

内容は・・・

タイトルの通り主人公の村田君が留学先の土耳古(トルコ)で過ごした日々、人々とのふれ合いの物語
ちなみにエフェンディとは学問を修めた人に対する敬称

登場人物がそれぞれ個性的でいい味出しているんだけど、鸚鵡が秀逸

不思議な物語で哲学的な要素もあったりするんだけど最後は悲しい

梨木香歩という作家は、映画にもなった「西の魔女が死んだ」の原作者
私は映画も見ていなければ原作も読んでいないが・・・

この物語を理解するには他の作品も読まないといけないようだ

本棚に追加★★★★

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匿名は仮面にあらず名を伏せて人は本音を語りはじめる

本日のタイトルは、プーさんの鼻(俵万智著)に載っていた短歌です。

先週からブログ炎上なんかがニュースになっていたので紹介がてらタイトルにしてみました。
幸いなことに私は炎上の被害に遭ったことはありません、炎上の余波らしきものは受けたことことありますが可愛いモンです。

元ネタに戻りまして・・・

今回の歌集は、あとがきに「子どもの歌が圧倒的に多い。ちょっとどうかと思うほどたくさん作ってしまった。」と書いてありますが、ほんとそのとおり

自分の時間ほしくないのかと問われれば自分の時間をこの子と過ごす

と詠んだくらいだから・・・

腹を蹴られなぜかわいいと思うのか よっこらしょっと水をやる朝

熊のように眠れそうだよ母さんはおまえに会える次の春まで

バンザイの姿勢で眠りいる吾子よ そうだバンザイ生まれてバンザイ

生きるとは手を伸ばすこと幼子の指がプーさんの鼻をつかめり

「かーかん」と呼んだ気がする昼下がりコスモスだけが頷いている

妊娠、出産、育児の何気ない情景を見事に31文字にまとめています。世のお母さん達はこれを読んでうなずくんだろうけど、悲しいかな子どもを生んだことのない私は・・・

他にもシングルマザーの歌もちらほらしてますが、

もう会わぬと決めてしまえり四十で一つ得て一つ失う我か

どこまでも歩けそうな皮の靴いるけどいないパパから届く

ちなみに私が気に入った歌は

うしろから抱きしめられて眠る夜君は翼か荷物か知らぬ

愚かさは線を引くこと国と国、男と女、過去と現在 

我が身に置き換えてアレンジしてみると

重荷無き自由な我のはずなれど翼どこにも見あたりはせぬ

この世には切り捨てたきこと多々ありて否が応でも線を引く我

お粗末coldsweats02

本棚に追加★★★★

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ぼくは猟師になった(千松信也著)

確か新聞の書評欄で紹介されていて、「猟師」って言葉に興味惹かれお買いあげした本

私の勝手なイメージなんだけど、猟師さんって山奥の雪深いところに住んでいて毛皮を身に纏って銃を抱えているおじいさんって感じ・・・

まんが日本昔ばなしの見過ぎ???

ところが、この本を書いたのは33歳の若者、運送会社で働きながら猟師をしているそうだ。

それに猟師って超ロハスな生活を送っていそうだけど、「大型液晶テレビでお笑い番組見ながら、イノシシ肉をぶち込んだインスタントラーメンをガツガツ頬張って・・・」いるそうです。

なぜ猟師になったのか、猟のしかた(ワナのかけ方)、獲物の解体方法や調理方法など猟師の1年間の生活について書かれている本で、知らないことだらけだったけど、するするする~っと読めて面白かったです。

いやぁ狩猟って、とっても奥が深い

獲物がワナにかかったところや解体された写真をみてギョッとする人もいるかも知れないけど、目を背けないで見て欲しいと思います。

もち本棚に追加★★★★

そうそう、

お陰様でこのblogも4年目に突入しましたscissors

これからも日々つれづれなるままに更新してまいりますのでご愛読よろしくお願いします。

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誰も書かなかった日本医師会(水野肇著)

暴露本っぽい内容を期待して読むとちょっと違うかも・・・

これを読むと、私が思っていた通りの団体だった部分が半分、そうじゃない部分が半分

善し悪しは別として我らが職能団体である、日本薬剤師会にも武見太郎のような人物がいたらどうなっていたのかな?なんて思ったりした。

戦後日本の医療制度の変遷について医師会側から書かれた本と思うとなかなか面白い本じゃないかな?

後期高齢者医療制度だって元は医師会(正確には日医総研)が提案したって意外、今じゃ猛反対してるのにね。

なかなか面白い本でございました。オススメ度★★★★

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農は天地有情(佐藤弘著)

JCしてた頃、食育の事業でお世話になった西日本新聞社の佐藤弘さんが執筆し、去年、同紙で連載された、宇根豊さんの聞き書き「農は天地有情」が本になりましたbook

早速、お買いあげして読みましたhappy01

例えば、海外で生産された有機栽培かつ無農薬の農産物が輸入されたとしよう

これらの輸入農産物と国内同じ条件で作られた農産物と価格を比べ、輸入物の方が安かった場合

果たして我々はどちらを選ぶだろうか?

多くの人が安全で安心な上に低価格だなんて願ったり叶ったりだと思い輸入品を選ぶのではないだろうか?

しかし、農業は食料を生産することだけが目的ではなく、自然環境を維持する役割もあり、それには当然コストがかかるんだってことが理解出来れば・・・・

宇根さん風に言えば「農業は食べ物だけじゃなく四季も生産する」ということかな?

この本にはそんなコトが宇根さんの体験を通して書いてあります。

「最近の消費者はヤギにでもなったのか。レタスの葉っぱより、証明書ばかり欲しがる」には笑ってしまいまいた。

他にも名言が沢山ちりばめられていて、親切なことに本の最後に名言集としてまとめられおります。

オススメの1冊です。もちろん本棚にも追加、★★★★★

多くの人はこの本を「農」とか「環境」という視点で読むんだろうけど、私はそれはもちろんあるんだけど、もう一つ別の視点で読んでました。

私も宇根さんと同じ元県庁職員、県庁を中途退職して理想をどんどん現実にしている宇根さんに羨望の眼差しを向けている自分がいました。

私が辞めて4年、こんな薬局をしたい、こんな薬剤師になりたいと理想があったのに、何やっているんだろ?って焦りを感じている自分がいるんです。こんなことなら辞めなかった方が良かったのかな?なんてへたれな思いもよぎることすらあります。この本読みながら自分の努力不足を恥じた次第です。これから精進精進の日々を送ろうと決意したのであります。

そうそう、今日、薬剤師会の研修会に行ってきたんだけど、テーマは「糖尿病

講師のドクター曰く
「太古以来多くの人間は「飢え」で命を落としてきた、それが今では「飽食」で命を落とす時代」

う~ん、納得

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医療はサイエンスだけじゃ解決しない

本日のタイトルは、私が大学院2年の時の臨床実習で大学病院の内科教授が教授回診に同行する私たち学生におっしゃった言葉で、ずっと心に刻まれているものです。

2009年最初に読んだこれら2冊の本は改めてこの言葉の意味を考える機会になりました。

鎌田實さんの「がんばらない」と「あきらめない」です。

人間の病気をともすれば部品の故障のように考えがちな現代の医療

病人じゃなくて病気そのものしかみない医療

著者は諏訪中央病院(長野県)の名誉院長、「臓器だけにこだわらず疾病を抱える人間、家族、地域に思いを注ぐ医療」を目指した医師で、これら2冊の本は患者さんと接するなかでの思いを綴ったエッセイです。

でもこれらの医療に薬剤師はどこまで関わることができるんだろう?
確かに一生懸命終末期医療に携わっている薬剤師がいるのも確か、しかしながら果たしてこれらの場面にいないと困る存在なんだろうか?いれば便利だよねって存在なんじゃなかろうか?って考えてしまう。多分私の認識不足なんだろうけど・・・

他にも医療に関する私なりのいろんな考えが頭をぐるぐる回っているんだけど、うまくまとまりません。

医療関係者でなくても、自分がどんな最期を迎えたいのか?家族にどんな最期を望むかを考えるのに読んでみてはいかがですか?

ちなみに著者のblogはこちら
http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/

是非一度は講演を直接拝聴してみたい方の一人になりました。

それにしても

私はまだまだ「がんばりの足りない」そして「あきらめの早い」人間ですな。

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「旅する力」トハ「生きる力」ナリ

「旅する力(沢木耕太郎著)」を読みました。2008年最後に読んだ本です

深夜特急を読んだことある人だったら絶対読みたくなると思う。

といっても、私が深夜特急を読んだのは5年前、内容はかなり記憶の彼方で読みながら少しずつ思い出しておりました。

もう1回読み直そうかな?でも文庫本6冊だし、それだったら別の本読みたいし・・・

読んでいて、子供の頃、電車やバスに一人で乗ることが大人の仲間入り出来たような気がしてうれしくて仕方なかったなぁってことを思い出しました。

旅好きな要素はこの頃からあったのかも知れません。

著者みたいな旅にあこがれるけど、長期間の休みが取れない現状ではどうしても慌ただしい旅ばかり。

いつの日か時刻表を気にしない旅をしたいと思っておりますが、そんな日はやってくるのでせうか?

とりあえず、2009年いずこへか旅をしようと思っています。
すでに候補地もあるのさっ!

多分、独り旅だろうけど・・・

それもまた楽し」でございます。

もちろん本棚に追加

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エッセイには気をつけろ!

先週、上京途中に読んだもう1冊の本の話

まだふみもみず(檀ふみ著)を読みました。

万葉集なんかをさらりと文章の中に入れるなんて著者の知性を感じる作品
私たちの年代は檀ふみ=連想ゲームですから・・・

12ヶ月物語ってのがとても気に入りました。その中の「お姉さんの時代はそう簡単には終わらない。」には現役お姉さんである私も大いに納得

ゲラゲラ笑うような内容じゃないんだけど、ところどころに「クスッ」って文章が入っているのがいい。

お陰で読みながら顔がゆるんだりしてないか気になって電車の中で読むのはやめました。

というわけでエッセイを電車の中で読むときは注意しましょう!

最近はお風呂の中で読むのが気に入ってます。柚やヒノキの香りとともにあ~幸せ

電車の中じゃ読めないエッセイといえば・・・ もものかんずめ(さくらももこ著)もかなぁ・・・

随分前に読んだけど、大笑いした記憶はしっかり残っております。

エッセイじゃないけど、絶対電車の中で読んじゃいけない本はこれ!
↓↓↓↓↓↓↓

今テレビでやってる何これ珍百景の元祖じゃないかなぁ、その馬鹿馬鹿しさは何とも言えません、爆笑必至です。

話が随分それてしまったかな?

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上京中に読んだ本

旅行に限らず、train公共交通機関airplaneで外出する時はカバンの中に一応本を入れる。

しかしながら、カバンに入れたはいいが、売店で新聞や雑誌を買ってそっちを読んでしまい、持ってきた本は全然読まないなんてこともあるので「一応」なのだ

先週の上京は1泊2日ということもあり3冊入れてみた。

そのうちの1冊がこれ
アルゼンチンババア(よしもとばなな著)

映画化されて(といっても映画をみたわけではないが)、アルゼンチンババア扮する鈴木京香のポスターを見て、魔法使いのおばあさんみたいだったのを覚えている。

本屋で偶然見かけたんだけど、そのポスターとは全然雰囲気が異なるほのぼのした表紙、飛行機の中で読むには丁度いい感じの薄さだったので買っちゃった。

飛行機の中であっという間に読んじゃったけど、内容はというと・・・★★かなぁ

書評は結構いいんだよなぁ、もしかして私に感性が足りないんだろか?

DVD見てみようかな?

結局、今回の上京ではあと1冊読んだんだけどそっちはまた後日

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椿と花水木(津本陽著)

ジョン万次郎の生涯を描いた小説です。

wave波瀾万丈な生涯waveって言葉で片づけちゃ申し訳ないような気がするけど、

困難な境遇に置かれても、万次郎はとてもtoughcleverだったことに加え、巡り会う人にも恵まれたからこそ送ることが出来た人生なんじゃないかな?

そして時代にも恵まれたと思う

もっと早く生まれていれば、鎖国まっただ中のままで帰国は叶わなかっただろうし

もっと遅く生まれていたら、海外での経験と知識というものを、身分の高い人が身につけてしまったあとで、帰国してもそこまで重用されなかっただろうし

でも、時代が違っても、時期に合った成功を収めることの出来る人物なんじゃないかななんて思ったりした。

ところで

万次郎の生涯が何故「椿と花水木」なのか?

読めば分かります。オススメの小説です。

もちろん本棚にも追加、★★★★★です。最近五つ星が続いてるなぁ

折しも、

昨日の午後tv「寺子屋ニッポンじんぶん伝~ジョン万次郎、琉球へ~」という番組が放送されているのを偶然みた。

この本読んだ直後なのですぅっと頭の中に入ってくる内容でした。

ところで

今日は隣の診療所が休日当番なので薬局も開けています。

夏場の休日当番はとっても暇だけど、寒い季節に入ったので患者さんはそこそこやってきます。といっても切れ目なくやって来る程ではないので、このように合間でblog更新なんかしてます。

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本を読んで涙する

塩狩峠(三浦綾子著)って御存知ですか?

内容は・・・
結納のため札幌に向かった鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ暴走しはじめた。声もなく恐怖におびえる乗客、信夫は飛びつくようにハンドルブレーキに手をかけた・・・。
明治末年、北海道旭川の塩狩峠で自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。

以上amazonから引用。

中学生の時(今から30年近く前だけど)にこの本を読んだのですが、私はこの時生まれて初めて本を読んでweepweepするという体験をしました。

その後、このような体験があまり記憶にないので、もしかしたら今のところこの本が最初で最後の体験かも知れない。

ところで

なんでこんな話を書いたかと申しますと・・・

こんなサイトを見ました。

「トロッコ問題」っていうそうです。知らなんだ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://wiredvision.jp/news/200811/2008111121.html

自らの身を投げて止めるという選択肢はないのか?

列車を止めるために身を投げるということで塩狩峠の話を思い出した次第である。

もう1回読んでみるかな?また泣いちゃうこと必至

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マグロは泳ぎ続けないと死んじゃう

外食王の飢え(城山三郎著)を読みました。

ロイヤルホストすかいらーく(今はガストだっけ?)がモデルと思われる小説

何が主人公をそんなにがむしゃらにさせたんだろう?
胃袋をいっぱいにするやいなやその胃袋を更に大きく膨らませて飢餓状態を作り出し、いっぱいにしたらまた大きくしての繰り返し

野望野心といえばそれまでなんだろうけど

マグロは泳ぎ続けないと死んじゃう」の真偽はさておき、「自分たちは立ち止まると死んじゃう」とある種の強迫観念に駆られた人たちに見えないわけでもない
ちなみに私の周辺に3分間喋らないと死んでしまう御仁がいるとかいないとか?

薬局閉めてから読み始めたらこれが面白くてほかの事そっちのけで一気に読んじゃいました

もち本棚に星5個です。

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選挙の魔力

マリアの選挙(三輪太郎著)を読みました。

選挙が題材と聞くとなんかドロドロした内容をイメージするかも知れないけど、表紙からも分かると思うけど全然そんな感じじゃない

主人公は選挙コンサルタント会社の経営者(いわゆる選挙屋
といっても大手広告代理店の子会社なんだけど

女性候補は門前払いのはずだったんだけど、錦織摩理亜(マリア)という日米ハーフのバツイチ女性の参院補欠選の選挙コンサルを請け負うことに・・・

後は読んでのお楽しみ

前半部分はちょっとまどろっこしい感じがしないわけでもないが、全体的には面白く読めました。

本棚にも星5個入れました。

選挙モノといえばもう一冊

幸福御礼(林真理子著)です。

数年前に読んだので記憶が定かではないが、候補者の妻が主人公で最初は乗り気じゃなかったのがだんだん選挙のめり込んでいく様子を描いたお話だったと思う。

子供のお受験夫の選挙に置き換わっただけと言えばそれまでかも知れないが・・・

選挙には人間を変えてしまう魔力があるようだ。

魔力に取り憑かれた人はそれを魅力というのだろうか?

わたしの周りにも結構いますね、近寄りすぎると大火傷しそうな人たち

決して無関心なわけじゃありません、あくまでも冷静でありたいだけです。

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おそすぎますか?(田辺聖子著)

田辺聖子の短編集TanabeSeikoCollectionの第2弾です。
この前読んだ百合と腹巻もなかなか面白く読めたので買っちゃいました。

どの作品も男女のテンポいい会話がちりばめられていてさらさらさら~って読めちゃいます。

これら2冊を読むまで、著者の作品は読んだことなかったんだけど、今度は長編作品を読んでみようかな~って思っております。

本棚にも追加しました。

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チベットからの遺言(将口泰浩著)

チベットに行ってみたいなぁ

特別な理由があるわけじゃないんだけど・・・

そんな時に見つけた本です。

帯には
釈迦直伝の経典を求めて禁断の国チベットへ潜入した二人の若き僧の受難の物語
百余年前、初めてチベットに入国した日本人の熱き思いと激動の時代を描く
と書いてありました。

時期は同じだけど異なるルートからチベット入りを試みた二人の僧、能海寛(のうみゆたか)河口慧海(かわぐちえかい)、彼らの足跡や時代背景を丁寧に取材した1冊でございます。

まさに志高き人々です。

でも、このお二人が今の世をご覧になったらさぞかし嘆き悲しむことでせう。

なんてことを読みながら感じておりました。

本棚にも追加しました。

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たまには恋愛小説でも

私のbook本棚bookって女の人っぽくないと言われることがある。
ノンフィクションやら歴史モノが多いからかなぁ、要は恋愛小説が少ないってことだろうなぁ・・・
ということで、たまには恋愛小説でもと思い、この前松浦鉄道の旅で2冊の本を読みました。

百合と腹巻(田辺聖子著)080921_233115_ed_m

080921_233423_ed_m 初夜(林真理子著)

2冊とも短編集で、景色を楽しむ列車の旅にはもってこいでございました。
長編は夢中になると景色どころじゃなくなるし、途中で本を閉じることの出来る短編集が列車の旅にはオススメです。

林真理子の本はshock女の底意地の悪さshockが余すところ無く描かれていて「いかにも林真理子」って感じでございましたが、田辺聖子の作品を読むのはこれが初めて、同じ恋愛小説でもなんかhappy01微笑ましいhappy01感じがする作品でした。

ということで2冊とも本棚に追加しております。

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商売あがったりかも?

薬を売ってナンボの世界に身を置いている私がこんなコト言うのも何ですが、薬は飲まないにこしたことはないんです。
全くいらない訳じゃないんですヨ。どうしても必要な時には飲んでいんですヨ。

私は皆さんが薬を飲まなくてもいいような生活をおくるために必要な助言をすることが出来る薬剤師になりたいと思っています。

私は市場原理のみで医療費削減主義を唱える者ではありませんが、今の安易な受診や投薬が医師不足や薬剤師不足と言われる状況を招いているのではと思っています。それにこのままでは国民皆保険制度が崩壊しかねないと危惧もしているのです。

なんて常々思っているところに最近、この2冊の本を読みました。

病気の9割は薬なしで治る(高田明和著)

医療業界に身を置く者にとっては特別目新しい内容はありませんでしたが・・・
「受診=投薬」の考えは改めましょう。
もっと人間に元々備えられた力を信じましょう。
ってことでしょうか?

メタボの罠~「病人」にされる健康な人々~(大櫛陽一著)

これまた同様の感想

厚生労働省と医療業界(医療機関や製薬会社)との癒着ねぇ・・・
「癒着」かどうかはわからないが、今の医療制度が我々が潤う仕組みになっていることは確かかも

1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後に薬」なんて言っている割にはあまりにも安易に降圧剤や高脂血症治療薬、糖尿病薬が処方されていることについては私も非常に疑問を感じている。私はもっと指導に重きを置くべきだと思う。
でも、指導というのは非常に手間がかかる。それに患者さんが「指導、指導って薬も出さんでカネばっかり取りやがって・・・」と技術の対価を理解してもらえない場合も多いのも確か。

予防が大切なのは間違いないけど、その判断基準や如何に?ということも考えるべきかも

これらの本を読みながら、こんなに薬にまみれていていいんだろうか?と日々の仕事にちょっぴり疑問を感じている今日この頃です。

追伸
アクセス急増はどうやら落ち着いたみたい。それとも土日だったからかな?

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遠藤周作本2冊

中学・高校とミッションスクールに通っており、遠藤周作氏三浦綾子氏といったクリスチャン作家の読書感想文が夏休みの宿題として出されたりしていたが、これといった理由もないが三浦氏の作品ばかり選んでいたので遠藤氏の作品を読むようになったのは卒業してからのこと、と言っても沢山は読んでいないが・・・

最近、この2冊を読みました。

戦時中の九大医学部で起きた、捕虜生体解剖事件をモチーフに
海と毒薬」は捕虜を生体解剖するまでの話
悲しみの歌」は事件の後日譚というカタチでの物語、前作の発表後20年を経て発表されたモノです。

人は必ず死ぬから(どんな死に方をしていい)
医学の発展のためだから(どんなことをやってもいい)
戦争中のことだったから、上司の命令だったから(仕方ない)
病院内で行われたことを正当化する理由はどこにもありません。

しかし、彼らの行為を「悲しみの歌」に登場する新聞記者みたいに正義感を振りかざして糾弾する姿も疑問に感じたり、

じゃ、裁判で有罪判決を受けて服役したら全ての罪は償われたのだろうか?
表街道を歩いてもいいのか、裏街道しか歩くことがゆるされないのか?

この物語は生と死・善と悪・罪と罰・恥・償いについてあれこれと考えさせてくれます。
いかにもクリスチャン作家だなって感じでせうか

あ~まとまらない!
昔から読書感想文って苦手なのよねぇ・・・

読み終えるとちょっとヘヴィな気持ちにはなるけど、まぁ読んでみてくださいな。

ところで

これらの作品はあくまでも小説ですが、生体解剖事件そのものについてはこっちの本を読まれたらいかがでしょうか?こっちはノンフィクションです。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
汚名―「九大生体解剖事件」の真相 (1979年)

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偽善エコロジー(武田邦彦著)

いま、世の中で環境に優しいと言う理由で皆さんがせっせと行っていることを著者が検証しております。

意味なし」や「ただのエゴ」だったらいいけど、みんな良かれと思っていることが実は「よくない」とか逆に「危ない」結果を招くこともあると書いてあります。

背景にある利権の存在やとやリスクとハザードの考え方などについては少しは承知しているつもりなので、著者の書いていることは概ね理解できるが、ちょっと極端過ぎやしないか?ほんまかいな?って思えるところもあり、

現時点でこれを100%信じていいのか正直分かりません。というのが私の感想です。

近頃のエコロジーとかロハスって言葉に何か胡散臭さうそ寒~いものを感じている方は読んでみてはいかがでしょうか?

こちらを読んだことのある方にはあまり新鮮味がないかも知れませんが・・・
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks (024))

要は何でも人の言うこと鵜呑みにすることが一番いけないんだってことじゃないでしょうか?

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ドーピング毒本

北京オリンピックまであと1週間ちょっということで・・・

ドーピングの変遷、ドーピング体験談、アンチドーピングなどについて書かれております。

古典的なところだと興奮剤、主に瞬発系の競技者が手に染めるステロイド、そして持久系の競技者が使用するエリスロポエチン(血液ドーピング)なんかはよく知られているけど、今じゃ遺伝子ドーピングなんてのもあるそうな、へぇ~ボタン押しちゃいました。

ドーピング検査には利権が潜んでいる」は確かに一理あるかななんて思う、検査薬で儲ける会社の存在とかはまさに環境汚染物質が規制されること検査業者が儲かるシステムと同じだもん、何らかの規制が生じるってことは損する者と同時に得する者が生まれているのである。
ダイオキシン特措法で儲かったのは検査業者と大規模焼却炉メーカーだし・・・

うっかりドーピングは薬剤師会でも言われていることで、それを防止するために私たちの知識が役に立てばいいなって思ったり

ライバル選手を陥れるために禁止薬の入った飲食物を提供する行為「ドーピングテロ」には驚くというか「そこまでするんかい」って感じ
でも、オリンピック選手なんかだと、その結果で一生が左右されることもあるんだからそういうこともしちゃうんだろうなぁ

あと、この本読みながら、ドーピングって薬物を使った人体改造という点から見れば、目的が競技に勝つことでも、スポーツとは関係なく単に減量を目的に薬物(サプリメントを含む)を摂取することも同じなのかなぁなんて思いました。

禁止されている薬は使用そのものがダメなんじゃなくて本来の目的からはずれて使うからダメなわけで、そこんところをよく理解しなきゃね

医薬品の適正使用ですよ。薬剤師の出番なんです。

本のタイトルじゃないけど薬はやっぱ「」なんだってこと肝に銘じることが大切なんでしょうな。

面白い本だったけど、わざわざ買ってまではどうでしょうか?って感想です。

一応本棚に追加しました。

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不知火海(内田康夫著)

先日、note本を売るならブックオフ~noteに行ったら、O牟田JCのT見委員長のblogで紹介されていた本を見つけたもんだから読んじゃいました。

御存知、名探偵浅見光彦が登場する物語です。

特別の理由がある訳じゃないけど、私は元々「ミステリー」の類は殆ど読まない方である。内田作品もこれまで2作しか読んだことがない。

でも、tv2時間ドラマの浅見光彦シリーズtvは結構(というか殆ど)見ているけど・・・
これまでに浅見光彦を演じた俳優には水谷豊榎木孝明辰巳琢郎沢村一樹中村俊介なんかがいる。
ちなみに私の好みはセクスィ沢村一樹heart04なんだけど、この本を読んでいる私の頭の中では浅見光彦の台詞を言っているのは水谷豊なんだなぁ、口調はなぜか相棒の杉下右京さんなんだけど・・・でも、お兄様は村井国夫でお母様は加藤治子と沢村ヴァージョンの配役が出てくるんだけどね。(水谷豊ヴァージョンなら高橋悦二、乙羽信子のはずなのに・・・)

それにしても、大牟田を暗く書きすぎじゃない?って思いました。作品には田川も出てくるんだけど、同じ炭坑で栄えた町だけど大牟田より侘びしくないなんて書いてあってちょっと納得できなかったです。
田川の方々ごめんなさい、大牟田と同じ筑後地方である柳川に住んでいるのでやっぱり大牟田をひいき目で見ちゃうんですよぉ・・・)

作品の中に身近な地名があるとそれだけで親近感を感じますね。私が住んでいる柳川も数行出てきますし・・・

たまにはミステリーもいいかなって思いました。本棚にも追加です。

作品にも取り上げられている「見知らぬわが町(中川雅子著)」が気になりました、今度読んでみようと思います。

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ベラ・チャスラフスカ 最も美しく(後藤正治著)

東京オリンピックの女子体操で金メダルを獲得したベラ・チャスラフスカが主人公
残念ながら著者による彼女への直接のインタビューは叶わなかったが・・・

東欧の社会主義国であるチェコスロバキアで生まれ育った彼女の金メダル獲得後の人生はあまりにも過酷、それでも自分の生き方を「節義のために」変えなかった彼女の半生を、周囲の人々へのインタビュー、そして時代背景を入れながらのノンフィクション。
東京オリンピックをリアルタイムで知らない私でも読み応え十分の作品でございます。

オリンピックで金メダル獲得、「プラハの春」で信念を曲げなかったばかりに受ける辛い仕打ち、「ビロード革命」後は大統領顧問就任、そして家族が起こした悲しい事件・・・まさに波瀾万丈です。

彼女の心の芯は向日葵の茎みたいに太くてしっかりしていたんだろうけど、その真っすぐさ故にポキンと折れちゃったんだろうなぁ、片やぱっと見て細い茎が風に揺られて弱そうなんだけど根本はしっかり太い茎をもっているコスモスみたいなしたたかさがあれば良かったのになんて思っておりました。

あと、この本読みながら思ったこと。

自分の国が信用できない」なんて考えたことありますか?
私の知り合いの外国人の中には、自分の国を捨てることばかり考えている人がいるけど・・・

東西冷戦時の東欧圏で暮らすことの不自由さは想像つかないけど、多少の不便は感じても、いろんな自由が保障されている日本で平々凡々な日々に暮らしていることに感謝しなくちゃと思うのでありました。

なんか感想がうまくまとまらないよう・・・

本棚に追加しています。

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マインドマップ勉強中

080709_165222_mマインドマップ」ってご存じですか?
ご存じだったらごめんなさい・・・

←この本(マインドマップ練習帳:片岡俊行著)には「ロンドン生まれのビジネスコンサルタント、トニーブザン氏が発案・提唱しているノート記法」と書いてあります。

「マインドマップ」って言葉は聞いたことはあったけど、いつか詳しく勉強したいなと思っていたところに先日本屋で「薄~い」本を見つけた次第で目下勉強中(というか実践中)であります。

いろんなところに応用できるみたいで、私の場合、作成の機会としては書評や研修会のまとめかな?

いかんせん、始めたばかりでなかなか上手く出来ませんが、使えこなせるようになりたいなと思っています。

かなり奥深い代物で面白そうです。

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プロ野球の一流たち(二宮清純著)

またまたプロ野球ネタですが・・・

4章仕立てなんだけど、1、2章は指導者や選手についてのインタビュー記事を交えながら書かれている。「松坂大輔論」ではアメリカへ渡ってからの松坂について東尾がなかなか手厳しいことを言っていたのが結構意外だったかな。「清原は強打者か」では西武の監督だった森の清原の評価は秋山よりいいそうな、へぇ~、広島市民球場での日本シリーズで秋山のバック転ホームインなんか今でも思い出すだけでも悔しい私には意外な評価
3、4章は日本の野球界(プロ、アマともに)の問題点やそれを解決するための著者の持論が展開されているんだけど、これは著者が日ごろから報道番組等でよく言っている、組織の一本化地域密着について書いてあるのでそこまでの新鮮味は感じられなかったかな。

まぁ野球好きの人間だったら面白く読めるのではないでしょうか?

本棚に追加します。

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森が消えれば海も死ぬ(松永勝彦著)

「花粉症は環境問題である(奥野修司著)」の参考文献にあったものですから読んでみました。

豊かな海にするには森も豊かじゃないと駄目だってことをわかりやすく書いてあります。

それとキーワードは「」、新たな発見でしたflair

折しも梅雨の季節で土砂崩れのニュースも見かけるけど、森林の荒廃もその一因なのかな?って思ったりしました。
森林の保水機能についてカラカラのスポンジと、水を含んだスポンジを例にしていて妙に納得
地球温暖化なんかについても触れていて15年も前に書かれた本とは思えませんでした。
ってことは、この15年何も変わってないってコトだったりして?

その他に著者の漁船に乗って調査した体験談なんかも書いてあって、船酔いとかクラゲに刺されたことなんか笑ってしまいました。
実は高校生の頃、海のことを勉強できる大学に進学したいなぁって考えたことがあったんだけど、これを読んだら行かなくて良かったって思うの半分こんな経験も楽しいかななんて思ったりするのでありました。

環境問題を考える上でお勧めの一冊です。本棚に追加しました。
http://booklog.jp/users/lovelove1212

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タイトルがちょっと気に入らないが

「エースの品格~一流と二流の違いとは~」(野村克也著)を読んでしまいました。

国家」じゃの「女性」じゃの「」じゃの、amazonで「品格」を検索するとあるわあるわまぁこんなに沢山って感じ、「不倫の恋」や「朝めし」にまで「品格」があったのには驚きましたが・・・

という訳でタイトルだけ見たら「また品格かよ~」って感じで買う気も読む気もしてなかったけど、書評に私と同じように「品格ぅ?」って思ったけど面白かったみたいなことが書いてあったので読んでみました。

それに、昔は野村克也という人物があまり好きではなかった。楽天の監督になってからだと思うが素直に「このおっさん凄いかも」って思えるようになったのもこの本を読んでみようかなと思った理由かも知れない。

ヤクルトの池山と広沢の話なんか結構以外だったなぁ、それとヤクルト監督就任時に「1年目に種を蒔き、2年目に水をやり、3年目に花を咲かせる」って目標を立てたらしいが、楽天ではそれ以前に「土を耕す、種を集める」ことから始めるので「石の上にも3年」どころかプラス2年で「風雪5年」と表現していたのには笑ってしまいました。

満足、妥協、限定」はプロ野球選手の三大禁句と言っているがこれは野球に限ったことじゃないし、他にも生きていく上での大切な言葉が結構ちりばめられていたし、読んでみて損はないと思います。それに難しい文章も少なくて読みやすかったし・・・

自慢話が鼻につくところも多々あるが、選手として監督として結果を残してきたという自負のあらわれなんだろうと思えば許せる範囲じゃないかな?

全日本の監督したいって訴えも70歳超えたじいさんの最後の願いって思えばいいのかな?

本棚に追加しました。
http://booklog.jp/users/lovelove1212

いかん、本を読んだりblog更新している場合じゃないんだ!以前書いたけど化学のセンセーする日まであと2日しかないのに・・・

現実逃避してしまった!

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地の塩

本日のタイトルは聖書(マタイによる福音書第5章第13節)から引用しました。

あなたがたは、地の塩である。もし塩の効き目がなくなったら、何によってその味が取り戻されようか。もはや、なんの役にも立たず、ただ、外に捨てられて、人々にふみつけられるだけである。

先日、図書館でこんな本を見つけたので借りて読んでみました。
↓↓↓↓↓↓↓

生命を維持する上でとても大切な物質なのに、高血圧の原因として肩身の狭い思いをしている「」について、我々にとってなぜ重要なのか?摂取量が多すぎると?少なすぎると?ということなどについて解説するとともに、カニバリズム(人間が人間の肉を食べる行為)や奴隷貿易との関わりなども交えてあって読みやすいつくりとなっています。

摂取量が多すぎても少なすぎても駄目という当たり前の結論にたどり着きますが。

これに関連して・・・

東京にたばこと塩の博物館ってのがあるのご存じですか?随分前に東京へ出張した際、地図で偶然にその存在を知り行ってきました。

大理石みたいな岩塩が展示してあったんだけど、ほんとにこれが塩なんやろか?と思って舐めてみたい衝動に駆られたりとか・・・

たまたま入った割にはとても楽しむことができたのを覚えています。

皆さんも行かれてみてはいかがでしょうか?

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砂漠の薔薇(新堂冬樹著)

お受験を通し、平凡な主婦が狂気を増幅させる様を描いたミステリーと紹介されています。
音羽お受験殺人を思い出す人も多いかも知れません。

母親たちの思考回路に半ばあきれる部分もありましたが、お受験に限らず女という生き物は他人がいい思いをするのが大嫌いなんだということなんじゃないでしょうか?

「妬み」の気持ちがあるくせにこれぽっちも見せずに振舞うなんて、男から見たらアホくさって思うかも知れないけど、男はこの性悪な部分を十分理解しないと時としてえらいな目に遭うことを理解しておいた方がいいのではないでしょうか?

これは決して特別な人達を描いた小説ではないと思う。
(殺人まで至るのは特別だが・・・)

これを読んで思い出す作品が・・・

微笑みがえし(乃南アサ著)080512_205752_m

原由子の少女時代(YAWARAのエンディングにも使われていた曲)を思い浮かべるような表紙からは想像もつかない終末が待っています。
学生の頃に読んだんだけど、面白かったので研究室の後輩達にも貸して皆で読んで、意地悪することを「微笑みがえし」といって内輪受けしておりました。

2冊とも女の底意地の悪さに男性陣は背筋が凍る思いではないでしょうか???

男性管理職に是非読んでほしいものです。

本棚に追加してます。

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オホーツク諜報船(西木正明著)

この前読んだ「悪夢の封印」と一緒に買ったんだけど、いやぁ、amazonって便利だわ~、絶版になった本も手に入るんだもん。

この小説、第十二北斗丸というレポ船のお話

ところで

「レポ船」ってご存じですか?
(私もこの本を読むまで知りませんでした)

ソ連(ロシア)に日本の情報を流す見返りに、ソ連支配海域での漁業を黙認してもらう漁船のことなんだそうです。

漁獲量が格段に増え羽振りも良くなるけどそこは「ハイリスクハイリターン」そのものの世界

さぁ、第十二北斗丸はどうなるのか???

進んでレポ船になったり、やむを得ない事情でレポ船になったりと背景はいろいろ、でも、これらの行為を単純に売国行為って言葉で片付けちゃいけないなぁって読みながら思いました。

以前読んだ「ナツコ(奥野修司著)」も「密貿易」ってアンダーグラウンドな響きのする題材を取り上げているんだけど、舞台が南国のせいだろうか「あっけらかん」とした感じ(そうじゃないんだろうけど)、でも、この作品は読み終えて何か「もの悲しさ」を感じました。

最終章では「ほほう、そう来たか、でもそこまでやるんかい?」って感じで諜報活動の恐ろしさと垣間見たような気がしました。いつもながら読み応え十分の西木作品でございました。

本棚にも追加しました。http://booklog.jp/users/lovelove1212

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パ・リーグ本2冊

好きなプロ野球チームはと問われればもちろんカープと答えますが、セ、パどっちのリーグが好きかと問われれば「」と答える私が読んだ本2冊を紹介します。ブクログの本棚にも追加しました。

ある人に言われたが、ほんと私の本棚って女性のものには見えないよなぁ・・・

最初の1冊は 南海ホークスがあったころ―野球ファンとパ・リーグの文化史

ホークスが福岡へやって来る前から「南海ホークス」が好きだった私、といっても「ものすごく」好きというものではなく「なんとなく」好きという程度なんだけど

これを読んでいたら、なぜ私が「福岡」へやって来たホークスを素直に応援することが出来ないのか気持ちの整理できたような気がしました。

その昔、パ・リーグのチームを応援することの裏側にはなにか屈折した心理があって、現在の福岡ドームで応援するファンの明るさや屈託のなさ違和感を感じているんだということみたいです。

最近はどうかわかんないけど今も応援するときに「線路は続くよ」は流れているかなぁ?これって「南海」ホークスの頃からの応援スタイルらしい、「電鉄会社」がホークスの所有だったという履歴なんだって

「南海ホークス」の記憶を思い出させてくれるものが大阪には殆どなくなっている、見えないレールが大阪と福岡の二つの街をつなぎ、二つの都市はホークスというチームの歴史の中で解け合った。二都の重なりはファン行動の中に今も保たれている。

という文章でこの本は終わる。

戦前のプロ野球の歴史なんかも丁寧に調べてあって、なかなかいい本でございました。

もう1冊 男泣きスタジアム!―激動のパ・リーグ編 (オフサイド・ブックス)

とにかく懐かしい名前が沢山出てくる、ウルウルもんです。

1980年代以降は、当時私がプロ野球に夢中になっていた頃を思い出させてくれました。

ちょっと、これって誤植?って思う箇所を見つけてちょっとガッカリな部分もあったけど、十分楽しい本でした。

この2冊を読んで思ったんだけど

私はオヤジ的な視点でプロ野球を見ていたんだなってこと

高校生の頃なんてスポーツ新聞を宅配してもらい、週間ベースボールを愛読し、毎晩プロ野球ニュースをみる。

完全にオヤジ状態でしょ?

最初は、ご多分に漏れず巨人ファンから始まったけど、パリーグの球団それも近鉄や南海を応援することで(阪急と西武は好きじゃなかったけど)、自分はそこいらへんのミーハーなファンじゃないんだって言いたかっただけなのかも知れないのかな?

でも十分にミーハーだよね???

単に天の邪鬼だけかな???

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サービスの教科書(高萩徳宗著)

久しぶりにビジネス書を読みました。

著者曰く

「サービスはタダ」
「すべてのお客様に誠心誠意」
「お客様は神様」
こんな思い込みは捨ててしまおう。
独りよがりサービス、無意味なスローガンサービスを斬り、売り上げをアップさせるサービスを実現しよう!

とのことです。

と・こ・ろ・で

Yahoo辞書で「サービス」を調べると・・・

1.人のために尽くすこと、奉仕
2.商売で客をもてなすこと。また、顧客のためになされる種々の奉仕
3.商売で値引きしたり、おまけをつけたりすること
4.運輸、通信、商業など物質的財貨を生産する過程以外で機能する労働、役務

一方同様に「service」を調べると・・・

1.貢献、尽力、奉仕、働き
2.(電気、ガス、水道などの)供給、(郵便、電話などの)事業、業務など
3.(販売した物品の)世話(取り付け、維持、修繕など)
4.(店員、給仕などの)もてなしぶり、客扱いなど
ほかにもいろんな意味がありますがここでは割愛します。

何が言いたいかって?

「おまけ」や「割引き」って意味は「サービス」にはあるけど「service」にはないってことです。

ここに「サービスはタダ」という思ってしまう日本人が多い理由かなって思いました。

あと、日本人って技術に対してお金を支払うって感覚が乏しいと思うのは私だけでしょうか?(外国人がどうかはわかんないけど)

たとえば子供服
使う生地は大人用と比べて少ない量なのに値段は同じくらいか逆に高価だったりするけどそこには小さいサイズの服を作る縫製技術というものが当然存在するわけだし

花屋さんのフラワーアレンジメントだって
単に使用する花の値段だけじゃなくて、きれいに飾る花屋さんの技術料が含まれて当然で逆に新聞紙でくるっと束ねただけの花の値段と比べちゃいけないと思う

このように思っている消費者が多いから日本には著者の言う「社会主義的平等サービス」ってのがまん延しちゃうのかなぁ?

われわれお薬業界はといいますと
たけしのTVタックル」という番組で保険薬局で支払う金額のことがあれこれ言われてたけど、これは技術への対価ってのを理解してもらうための努力が足りないのかなって思う部分もあります。しかし、これについてあれこれ書きたいことが山のようにあるので別の機会に頭の中を整理して書けたらと思っています。

本の中身に戻るけど、著者が「同業他社だけが競合者ではありません」には同感

著者は旅行業界の方なんだけど、自社のライバルはと問われれば「トイザらス」「医療費・介護保険」「ベンツ・不動産」と答えるそうです。

要はどこで財布の紐を緩めてもらうかってことでしょうか?

私も薬局で財布の紐を緩めてもらえるようなサービスを提供しなきゃいけませんね

それに、サービスは繰り返すうちにスタンダードになってしまうからどんどん進化させないといけないななんてことも思い読み終えた1冊でございました。

文字ばかりじゃないし、とても読みやすい本でした。

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グリーフワーク

グリーフワーク(grief work)って言葉をご存じでしょうか?
griefを辞書で調べると、(不幸、喪失、死別などに対する)深い苦悩、、悲しみ、嘆きとあります。

e-sogi.com(いい葬儀)というサイトによれば・・・
人は死別などによって愛する人を失うと、大きな悲しみである「悲嘆(GRIEF)」を感じ、長期に渡って特別な精神の状態の変化を経ていきます。遺族が体験し、乗り越えなければいけないこの悲嘆のプロセスを、「グリーフワーク」と言います。
とのこと、詳しくは下記をクリックしてみて下さい。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.e-sogi.com/arekore/griefcare.html

080304_084201_m 私がグリーフワークという言葉を知ったのは数年前、この本を読んだことがきっかけです。
約束の川」というタイトルで著者は私の高校2、3年の時の担任だったM先生

先生はご主人を癌で亡くされたんだけど、癌を宣告されれから亡くなられるまでの数ヶ月間のことを書き綴ることでグリーフワークを行い、ご主人の1周忌にこの本を上梓された。

080304_084215_m

そして、6年の年月を経て今回そのが上梓されました。

本と一緒に手紙が添えられていて、7年が過ぎ少しだけ気持ちの整理がついたと書いてありましたが、確かに読んでいてそのような感じがしました。

この過程がまさにグリーフワークなんだろうなぁ・・・

先生とは5年前のクラス会で会ったのが最後、年賀状はちゃんと出しているけど、本と一緒に添えられていた手紙を読みながらそろそろクラス会を企画しなきゃいけないのかなってプレッシャーも感じちゃいました。
幹事役のT子ちゃんが去年から「loveちゃんヘルプ!」って連絡があってるけどJCにかまけてほったらかしにしてました。近いうちに彼女とも連絡をとろうと思います。

高校を卒業して22年が経ってみんなどんな40歳になっているんだろう・・・

ちなみに5年前の段階で独身の人数は片手以下でしたが何人に減っているのやら???
逆に増えてたら笑っちゃうよなぁ・・・
高校の時、ある先生からうちの学校の卒業生は我が儘な奴ばっかりやけん離婚する割合が高いって言われたことがあります。

でも、離婚は結婚せんとできましぇん!

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花粉症は環境問題である(奥野修司著)

著者の花粉症憎しthunder怨念を感じる1冊でございました。

花粉症は環境問題である (文春新書 619)

導入部となる第1章「ぼくの花粉症戦争」は花粉症が他人事の私にとっては申し訳ないけど結構笑ってしまいましたhappy01(花粉症の方々ごめんなさい)

花粉症は国家の犯罪」の章では戦後のスギ植林施策をはじめとする林業政策、そして森をスギやヒノキなど1種類の木だけで覆うことの問題点などが丁寧に説明してあります。
しかしながら、豊かになろうって掲げた政策は林業政策に限ったことではないと思いますが、やっぱ、どこか問題があったんでしょうね。
間違っていたのなら「ごめんなさい」って謝って、あらためればいいんです、役人は謝ることができないのね。
謝れば済む問題とそうでない問題があるのも確かだけど

花粉症は公害だ」の章では花粉を大気汚染物質として環境基準項目にという一見突拍子もない主張がなされます。
しかし、著者の願いである「花粉症のない森づくり」が地球温暖化木材資源の自給などさまざまな問題を解決する糸口であることも示してくれています。

とにかく、環境問題云々と言いつつ「スギ花粉の飛散を抑えて欲しい」という怨念に近い著者の強い願望がひしひしと伝わる本でした。

そういえば、環境省のHPに花粉情報サイトってのがあるんだけど、やっぱり著者の言うとおり花粉症は環境問題なのかもね
http://kafun.taiki.go.jp/

ちなみに厚生労働省のHPにも花粉症特集ってサイトがあります。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun.html

これが霞ヶ関の縄張り争い(綱引き)に見えるのは元公務員だからでしょうか?

しかし、これが都道府県(F県に限ってかも知れませんが)の対応となると「押し付け合い」になります。

思い出話ですが・・・
健康対策は保健の仕事なのに、環境省が出した喘息予防の文書に対し環境省が出した文書だから仕事と言って受け取ろうとしない。今度は厚生労働省が出した環境ホルモンの健康影響についての報告書について環境ホルモンは環境の仕事と言って受け取れと迫る。
短気(根気がないともいう)私はすぐ「そんなに仕事したくないんだったらこっちで引き受けますから結構です!」って啖呵を切ってしまい仕事を引き受ける羽目に・・・
いかん、最後の2年は保健におったとやった

そんなことはどうでもよくて、結構面白かったです。
あと参考文献の中に興味深いタイトルの本が数冊あったので読んでみたくなりました。

今、この本と平行して読んでいるのが「アレルギーはなぜ起こるか」です

アレルギーはなぜ起こるか (ブルーバックス 1585)

こちらはちょっぴり専門的な本ですが、これから花粉症患者さんが来るシーズンが近づいておりますので、専門家として再度お勉強している最中です。

そうそう、久しぶりに中西準子さんのHPをみたら、雑感で「植林神話」なんて話が取り上げられていたので紹介します。
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak416_420.html#zakkan420

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孫文の女(西木正明著)

やっぱり西木正明の作品は面白いgood

51kccpd87zl_aa240_ 文庫本になるのを待つつもりだったが、この前ふらりと寄った書店に並んでいるのを見つけてしまい買ってしまったのだが、文庫本出版予定を知ったのはその数日後weepweepweep

帯には「明治から昭和初期にかけて、運命に翻弄されながら歴史に埋もれていった実在の女性たちを描く」とある。

収録作品は4編

アイアイの眼
日露戦争時にバルチック艦隊の機密情報をアフリカで入手した日本人娼婦田中イトのお話

ブラキストン殺人事件
ブラキストン線の由来となった学者ブラキストンの世話をした三浦ソノのお話

オーロラ宮異聞
女馬賊満州お菊こと山本菊のお話

孫文の女(表題作)
日本亡命中の孫文の世話をした2人の女性(浅田ハル・大月薫)のお話

決して歴史の表舞台には立つことはない人たちに光を当てる著者の作品にはいつも感服です。
今回の作品は「我が心、南溟に消ゆ」に近いような気がする。

でも、この作品を斜めに読むと・・・

男っちゃぁ、なんでこげんお馬鹿さんやろか?
(女たちにべらべらと大事なことしゃべってからに・・・)

そうそう

このブログもついに絵文字対応だって、早速使いま~すhappy01happy01happy01

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沖縄独立を夢見た伝説の女傑 照屋敏子(高木凛著)

沖縄独立を夢見た伝説の女傑 照屋敏子

長いタイトルの本ですが・・・
第14回小学館ノンフィクション大賞受賞作
戦後、沖縄の自立のために多くの事業を起こし、大宅壮一に「沖縄に男あり」と言わしめた“海の女王”初の本格評伝。
まさに「女傑」と呼ぶべき沖縄女性の波瀾の生涯を描く。
選考委員椎名誠氏絶賛「読む快感に痺れた」

と紹介されておりました。

この作品の存在を知ったのが、以前、読んだ「ナツコ」読むきっかけにもなったんだけど
読んだ順序は逆になっちゃったけど・・・

この本の中にも1行だけ「ナツコ」の記載があります。
その逆もありで「ナツコ」の中にも「照屋敏子」の記載があります。

両者とも戦後の沖縄でたくましく生きた女性です。

おそらく多くの人が知らなかったであろう「照屋敏子さん」って方に光を当てたことは評価に値するし、この作品を読んでいて照屋敏子さんがバイタリティ溢れる方だというのは分かったんだけど、作品とてしてはどうなんだろう?ってのか感想でございます。

しかし、強い女ってのは孤独なんですね。

はたまた孤独だから強くならざるを得ないのか???

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悪人(吉田修一著)

某新聞に連載されていた小説です。
文庫になるの待ってようかなとも思っていたんだけど、著者のインタビュー記事を見て無性に読みたくなって買っちゃいました。

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420頁を一気に読み上げちゃいました。

作品の舞台が福岡、佐賀、長崎ってのが私的にはとてもいい。

いきなり、出てくるのが荒江交差点やもん、これで「つかみはOK」って感じかなぁ、それに7年間通った福岡県庁周辺、柳川のすぐ近くで遊び場所の久留米佐賀も柳川からだったら久留米と距離も変わらないとても身近な土地。三瀬峠はあまり使わないルートなんだけど何回かはドライブしたこともあるし、佐賀大和ICはそれこそ長崎へ行くための入り口やし・・・
長崎は大学院での2年間を過ごした場所、小ヶ倉外町なんて原チャリに乗って通っていた水産庁の研究所への道のりを思い出したり、樺島灯台も友達とドライブしたなぁなんて、とにかく出てくる地名の殆どが行ったことある場所ってのが一気に読めた理由かも知れない。
あと登場人物の方言もすっと入って来るのもよかったです。

彼の著作はデビュー作の「最後の息子」や芥川賞受賞作の「パークライフ」などを読んできたが、今度の作品が一番だと思う。

おすすめの1冊です。

さっき、この作品のオフィシャルサイトなるものを見つけたんだけどこのサイトは読み終えてから訪問しましょう。http://opendoors.asahi.com/akunin/

それにしても、読み終えてない本が沢山あるっちゅうに・・・

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対岸の彼女(角田光代著)

先週、福岡へ行ったときに立ち寄った本屋で何気なく手にとって買った本です。

416gxms2bpul_aa240_第132回直木賞受賞作品
結婚する女、しない女、子供をもつ女、もたない女、それだけのことでどうしてわかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の友情と亀裂を描く傑作長編

と紹介してありました。

一気に読めたってことは面白かったということでせう。

そもそも女同士が分かり合えるわけないじゃんと思いながら読んでました。

女の敵は女なんだから・・・

ある方は「女の友情はハムより薄い」とおっしゃいました。

確かに一理あるかもしれませんが、私だったらこう付け加えるかなぁ・・・

女の友情ハムの如し、厚くもなり、薄くもなり

なぁ~んてな(いかりや長助風に)

そんなことだから私って性格が「淡白」って言われるんだろうなぁ

執着心がないだけだと思うんだけど

女王様が言うには「あんたにはガッツがない」そうです。

そんな私に会社を任せるのは心配みたいでまだまだ君臨するようです。

なんか話がぜんぜん違う方向にいった?

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千年、働いてきました(野村進著)

年末に読んだ本なんだけど、紹介しようと思いつつついつい後回しになっておりました。

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老舗企業、それも「製造業」をテーマにした本でございます。

ちょうどNHK教育で「知るを楽しむ」でもその内容が取り上げられています。

ここで取り上げられている会社がすべて順風満帆な経営をしてきたわけではなく、時にはどん底状態に陥ったり、そんな中から転機をつかみ復活したところだってある。

老舗企業が最先端の技術を担っていたり、知らないことばっかりだったので、楽しく読むことができました。

小説と違っておいおい読むことも出来るし、読んでみませんか?

テーマとは外れるんだけど、この中で

「農薬のかかっていない有機農産物をもてはやす一方で、夜中にゴキブリが一匹でも出てこようものなら、大騒ぎして殺虫剤で殺そうとする。農薬イコール殺虫剤なのだからこんな矛盾した話はないと・・・」

いうお言葉が妙に印象に残りました。

「なんちゃってエコライフ」を過ごしている方々に聞かせてやりたいお言葉です。

それと、筆者曰く、日本には創業100年を超える企業が個人商店なども含めて10万件以上はあるとのこと。

我が社も一応そのうちの1件なんだぁと思いながらも、私のあとはどうなるんやろ?後継ぎいないしとちょっぴり心配になりました。

その前に私の代で潰さないようにしなきゃね。

医療保険制度の改革の波は薬局にも襲い掛かっています。

しかし、これを好機と捉えることが出来ればいいのでしょう。

チャンスはどんなことろにもきっとあるはずです。

それにしても、自分のPCが手元にないし、ネットも自宅でしか出来ないってのはホント不便です。

どうにかしなきゃ・・・

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沖縄密貿易の女王

久々の書籍ネタだぁ~51drd7oc1ll

ナツコ~沖縄密貿易の女王~(奥野修司著)」を読みました。

占領下の沖縄でほんの数年間だけど沖縄で密貿易が盛んに行われてこの本の主人公である「ナツコ」はその中心というか象徴的な人物ということで・・・

密貿易」などといふアンダーグラウンドな言葉になんか気になるものを感じ読んでしまいました。

主人公である「ナツコ」がなくなって50年以上が経過しているし、取り扱う題材が題材だけに資料収集には著者も苦労されたようである、関係者もかなり高齢になっていたりで完成までには12年も要した作品とのこと

講談社ノンフィクション賞と大宅壮一ノンフィクション賞受賞作です。

読んでみた感想はと言いますと・・・

主人公の「密貿易の女王」と言われる背景となった生い立ちに焦点をあてた伝記的な内容を期待して買ったのでそこいらへんは読みながらちょっとギャップを感じておりました。

でも、戦後占領下の沖縄でそんなことがあっていたなんて知らなかったのでその事実事態を知るという上では貴重な作品ということで興味深く読むことができました。

それにしても主人公の「ナツコ」さん豪快すぎます。38年間の人生を力いっぱい生きた女性です。

興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?

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「モモ」を読み返す

Momo ご存じ、ミヒャエル・エンデの「モモ

中学の頃、国語の先生から紹介され、「時間どろぼう」って言葉だけがとても印象に残っている。

先日、Y専務がブログで「時間の大切さ」というのを書いていたので無性に読み返したくなった次第である。

サブタイトルは
~時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語~

児童文学の部類とされているが、改めて読んでみるとむしろ大人が読んだ方がいいと思われる作品じゃないだろうか?

余裕のない現代社会への警鐘?でも随分昔に書かれた作品みたい、ってことはエンデはこんな社会になることを予想してたのだろうか?

物語の中で、マイスターホラはモモにこう言っている。

人間は自分の時間をどうするかは自分自身で決めなくてはならない。時間を盗まれないよう守ることだって自分でやらなくてはならない

もしかして「灰色の男たち」って自分の中にいるもう一人の自分じゃないのかな?

時間を有効に使うのも、無駄に使うのも結局は自分自身。

以前は「時間活用術」といったタイトルのビジネス書をよく読んだりしていた。確かに時間を有効に使うことはとても大切なこと、でも、心のゆとりまで失っては何もならない。

専務があのブログで伝えたかったこととは違うけど、ちょっと「時間」について考えてきました。

一度、読んでみませんか?

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沖で待つ(絲山秋子著)

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先週、福岡へ行く電車の中で一気に読んでしまった。

ご存じ「134回芥川賞受賞作品」である。

帯曰く「同期入社の太っちゃんが死んだ。約束を果たすべく、彼の部屋にしのびこむ私。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く傑作

「私」と「太っちゃん」の関係って「戦友」って言葉に置き換えたらいいような気がする。

思い出を共有している者同士、楽しい思い出よりも苦しいとか辛い思い出を一緒に味わった者同士が感じることができる感情なんじゃないかな?

私の場合、一緒に修論乗り切った同じ研究室の二人がさしづめ「戦友」かな。連日徹夜でヘロヘロ、お互い切羽詰まって、励まし合う余裕もなかった。でも論文が終わってからは何とも表現できない連帯感が生まれたような・・・この連帯感は10年以上過ぎた今も変わらない。

しかし、この小説を読み終えて、「今、急に死んだらどうしよう」なんて思ってしまった。

自分が死んだあと、物だけが残るんだよなぁ。人に見られるのは確かにいやだよなぁ、この小説みたいに約束する(この場合、「人」より「奴」って呼べる間柄じゃなきゃ)いるかなぁ??

もひとつ、この小説、福岡も舞台なので親しみを感じました。

あーあ、子供の頃から読書感想文が苦手な私。

単なる私の読書記録と言うことで・・・

ご勘弁下さい。

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漢方小説(中島たい子著)

Photo_26先日、新聞を読んでいたら目に入ったこのタイトル。薬を生業としているのでとても気になってしまいお買いあげ。

物語は31歳、独身の主人公「みのり」が原因不明のふるえに襲われ救急車で運ばれるところから始まる。このふるえ、元カレから結婚するとの報告を受けたその日に襲われたものである。しかし、病院では原因不明と片づけられてしまう。そしてたどり着いたのが「漢方診療所」、そこで彼女は東洋医学っていうものに惹かれ医師に惹かれ・・・

医師曰く「西洋医学では『この病気にはこの薬』だけど東洋医学では『病気にかかっているあなたはこういう人だからこの薬』

病気に焦点をあてるかに焦点をあてるかの違いなんだろうな?

彼女が最初に処方された薬が「サイコケイシカンキョウトウ」と「ロクミガン」なんだけど、さっそくツムラの本で調べてみる。漢字で書くと「柴胡桂枝乾姜湯」と「六味丸」、業界的に言えば「ツムラ11番」と「ツムラ87番」となる。

添付文書の効能効果の欄を読むと・・・

11番には「体力が弱く冷え性で貧血があり動悸息切れがあり神経過敏なものの次の症状:更年期障害、血の道症、神経症、不眠症」

87番には「疲れやすくて尿量減少または多尿で時に口渇のあるものの次の症状:排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみ」

なんだこりゃって感じでしょ?

おそるべし中国四千年の歴史ってやつでしょうか?奥が深すぎて生半可な勉強ではきっと溺れてしまうのは間違いない。

でも、タイトルから想像したものとは違って、あまり漢方漢方していなかった。ちょっと拍子抜けだったかな?

ワイン飲みながらこれ書いているから支離滅裂な感じがする。ごめんなさい。

おまけに、先週末からの喉のいがらっぽさが全然よくならない、むしろ悪化している。昨日なんか淡にが混ざっているし・・・

「もしかして結核?」

以前、上司だったドクターに言われた「まるまるしている人に結核はいない」を思い出し、気を取り直す。

あーあ、わけわかんない。

さっ、残りのワインを飲み干して布団へ向かうとしよう。

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不屈者(後藤正治著)

週刊誌だったか新聞だったか忘れたが書評欄で紹介されていたので、メモしていたのだけれど、一昨日書店で見かけたのでお買いあげ。

帯曰く「絶望からカムバックした五人の『達人』の魂を描く人物ノンフィクションの最高峰!」

その五人とは

  • 森安敏明(黒い霧事件で永久追放された元プロ野球選手)
  • 村田 瓦(ラグビープレーヤー)
  • 谷川浩司(プロ棋士)
  • 井村雅代(シンクロナイズドスイミングのコーチ)
  • 山野井泰史(登山家)

 野球好きの私としては、森安敏明の章(幻の史上最速投手)が一番読み応えがあったかな。「黒い霧事件」って私が野球に興味を持つはるか昔の出来事で、池永の名前くらいしか知らないし、他に永久追放された選手の名前なんて全然知らなかった。

 「史上もっとも速い球を投げたのは?」の問いに江夏豊が挙げた名前が森安だそうだ。彼は球界追放されたあと紆余曲折を経て故郷の岡山へ帰り少年野球の指導者となるんだけどロッテのサブローも彼の教え子の一人なんだそうだ。

池永と違って彼は球界復帰のアクションを起こすことなく50年の生涯を閉じる。池永の球界復帰が叶うのはその数年後、故人となってしまった彼にそのチャンスはない。しかしながら、彼の死後、岡山の少年野球大会の一つには「森安杯」と名付けられた大会があるそうだ。少年野球と関わることができ決して不幸な晩年ではなかったと思うが、心の底では無理だと思いながらもプロ野球界への復帰を夢見ていたんじゃないだろか?

 残りの4人も読みがいはあったが、その背景にあるもの、ラグビーであったり、将棋であったり、それらの知識がまったく欠けていたのが残念。もっと深く読めたのかなって思う。

「棋譜」って言われてもなにがなんだか???「ラグビーの何年ワールドカップ」って言われても・・・の世界である。

 過去に後藤正治の作品は他にも読んだが、一番のお気に入りは「スカウト」である。Photo_7

これは、広島カープのスカウトを長くつとめた木庭教の話である。カープファンの私にとってはたまらなく面白い本だった。

ドラフト会議の指名をめぐって他球団のスカウト同士の駆け引きや他球団のスカウトに目をつけられないために選手に対し試合で投げるなと言ってみたり、裏話的で面白い。

カープファンじゃなければ「牙」もオススメである。これは阪神時代の江夏豊の物語。

彼の作品は結構楽しめると思いますよ。

さてさて、次はどんな本を読もうかな???

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