遅くなりましたが日曜日に開催された福岡での研修会の報告
この研修会、県の在宅医療推進事業の一環で開催されました。
遡れば福岡県がん対策推進計画の重点施策「治療初期段階からの緩和ケア実施」と一般施策「在宅医療の推進」が事業実施の根拠であろう
最初は県庁による福岡県におけるがん対策について簡単な説明
日本人の3人に1人が「がん」で亡くなっている現状をふまえ、何らかの対策が必要ってことで国が法律を作って、都道府県単位で推進計画作って「あれ」やります、「これ」やりますって施策並べてるだけみたい。
本音は2兆5千億円もかかっている「がん」の医療費(医療費全体の約10%)をどうにか減らしたいんだろうなぁ
霞ヶ関的に言えば予算獲得の為には根拠となる法律が必要ってことで立法化しただけじゃんなんてうがった見方をする私
続いて講演の部
その1
「がん診療連携拠点病院における緩和ケア」と題して福大病院の廣田先生の講演
緩和ケア=終末期(ターミナル)ケアではないという話に始まり、福大病院の緩和ケアチームの状況、疼痛コントロールということで痛みの分類方法や治療方法、薬の使い方などなどについてお話していただきました。
その2
「退院後患者と薬剤師の関わり」と題して県薬の西村先生の講演
西村先生は長年にわたり在宅がん患者さんへの訪問指導をされていてその体験に基づくお話は、緩和ケアを受けていらっしゃる患者さんに遭遇したことのない私にとってとても勉強になりました。事例を交えながら丁寧な解説、失敗例なんかも包み隠さずお話されるところは先生の人柄なのかなぁ?先生とは現在、薬剤師会の医療安全対策委員会で一緒なんだけど、委員会で取り組んでいる薬薬連携の話もするっと入れていていい感じでした。
薬剤師として在宅緩和ケアに取り組む重要性をお勉強するいい機会でございました。
といっても私の周りに緩和ケアを受けていらっしゃる患者さんはいないので、とりあえず独り暮らしとか老夫婦だけで暮らしていらっしゃる患者さんの訪問指導から始めたいと思っております。飲んでない薬とかが沢山でてくるんだろうなぁ・・・
それと自分の家族が緩和ケアを受けるような立場に置かれたら?なんてことを考えてしまいました。
所謂「介護」が必要ということで認知症や体の不自由になったりしたら、今の自分の置かれた状況で家族を在宅で面倒みるなんて無理である。仕事ほっぽらかせるなら別だが。病院なり、施設なり家族以外の手を借りることになると思う。
本人の希望は別にして、経済的な事情が許せば殆どの家族は施設を望んでいるんじゃないかなぁ?
これを冷たいって感じる人がいるかも知れないが、それは「面倒を他人に任せること=悪いこと」って思っている人の価値観だと思う。
よく「昔は家族で面倒みていた・・・」とか言う人いるけど、医学の進歩のお陰で治らない病気が治るようになり、平均寿命が延び、超高齢社会となったのはここ2~30年のこと、それに「お勤め人」が増えたのが家族で面倒見られなくなった理由の一つじゃないのかな?だって会社勤めの人ってのは家族の世話といった個人の都合で仕事を休んだりすることが難しいわけで、こんな状況で今と昔を単純に比較しちゃいけないと思う訳だ。実際、経営者の側で考えて見れば、大企業ならともかく、中小零細企業で従業員が家族の世話のため仕事休まれたらたまらないって思うでしょ?
国は税金からの支出を減らしたいから「在宅、在宅」って言っているんだけなんだから
在宅、言うは易し・実践は難しってところでしょうか?
私は日ごろから両親に「介護が必要になった時は施設に任せるけん、私は世話せんけんね」と宣言しておりますが、
両親に言わせると「あんたから粗末に扱われる位なら、お金払って他人の世話になった方がよっぽどし、だって他人はお金を払えば「仕事」として世話してくれるから」なんだそうな
と、まぁえげつない会話を展開しております。
いろいろと考えることの多い研修会でございました
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